今日は分析第5弾。僕も大好きマック(マクド)について書きたいと思います。
一時期、鶏肉偽装問題で客数大幅減となりましたが、見事に復活しましたね。不祥事直後は健康志向戦略に振るなど誰もマックに求めていない戦略をぶち上げたあげく大ゴケしていました。しかし最近はポテトにチーズボロネーゼをかける”カケテミーヨ”を発売するなど、マックの王道勝負で向かうところ敵なしのような感じです。
僕は毎朝会社に出勤する前に、会社近くのマックで”カフェラテ”Mサイズを買っていきます。スマホのクーポンにまんまとやられていますが、このカフェラテがかなりおいしい。これで200円(クーポン価格は190円)、クセになる価格です。
今日は世界のマックの大元締めである、米国株のMcDonald's Corp【MCD】の概要についてまとめたいと思います。
ロイヤリティが収入源
米国のマクドナルド【MCD】はいわゆるフランチャイザー(本部)です。全世界のフランチャイジー(加盟店)からの不動産賃貸料、ブランドロイヤリティー料をもってその収益としています。
While a global Brand, the vast majority of McDonald’s restaurants – more than 80% worldwide and nearly 90% in the U.S. – are owned and operated by approximately 5,000 independent, small- and mid-sized businessmen and women.
マクドナルド【MCD】のホームページでは上記のように記されています。
全世界では80%以上、全米では実に90%以上の店舗がフランチャイジーであり、地元のローカルビジネス・スモールビジネスがフランチャイジーとなりビジネスを支えられています。
日本で有名なFCチェーンといえばセブン-イレブンですが、ビジネスモデルは同じですね。ホームページによると現在101ヵ国で展開中。まさにグローバルで展開する外食FCチェーンというわけです。
マクドナルドの強みの源泉はまさにこのFC展開にあるといえます。
フランチャイジーにおける売上連動の賃料がマクドナルド【MCD】の売上としてカウントされます。自らは店舗運営を行わないことで、経営リスクをフランチャイジーに転化。FC店からの安定的な不動産賃貸料およびロイヤリティーを獲得します。
よって売上は安定的であり、利益率も外食産業とは思えない率になるのです。
基本データ
ティッカー:MCD
本社: イリノイ州 オークブルック
※ここにMcDonald's Plazaがあります。ミシガン湖岸の都市・シカゴのすぐ近くです。
Beta:0.65
※外食産業でもあり、株価のブレはそれほど大きくはありません。
EPS:7.85
配当:2月、5月、8月、11月の月末の年4回
配当利回り:2.59%
※配当利回りはそれほど高くはありません。それも株価が堅調に伸張しているから。高い利益成長に伴う増配企業というイメージであり、今後の配当成長も楽しみな銘柄です。
売上と純利益
<百万USD>
このように売上は右肩下がりですが、利益は伸びています。これは直営店比率を下げ、FC転換を図っているからです。このFC 転換により本部の利益率はますます上昇し、加えて経営リスクもFCに一部移転することが可能です。株主にとってはうれしいビジネス戦略をとっています。
マクドナルドはこのように安定堅実なフランチャイズモデルを採用しています。株主還元も積極的であり、今後も成長が期待できる企業です。不労所得の源泉として実に頼もしい企業の一社であり、今後も着実に成長させていきたい資産のひとつとなります。