もるぞうの不労所得1,000万円への道 (米国株・太陽光・不動産投資)

好きなだけ旅することを目指して、不労所得1,000万円を狙います。主に米国株・太陽光・不動産投資を中心にして不労所得を積み重ねます。

【PM】フィリップモリスは驚異の配当利回り5.8%

もるぞうです。

 

不労所得年収1,000万円を目指して米国配当株を全力積立中です。

今月新たにポートフォリオ入りした【PM】フィリップ・モリスについて銘柄分析します。

 

 

タバコ市場の今後

タバコ市場は減少衰退傾向

まずフィリップ・モリスがいるたばこ市場について概観をみてみましょう。

僕も10年以上前までは1日に1箱(20本)を吸うバリバリの喫煙者でしたが、その後禁煙に成功。いまではまったく喫煙をしていません。

僕のまわりも禁煙に成功している人が続々いますし、若者なんて最初から喫煙していません。

確実にタバコは吸われなくなっていることを実感しています。

 

こちらはSBI証券がまとめている世界5大タバコ市場の推移です。(世界最大のたばこ消費国は中国ですが、国営の中国煙草総公司がほぼ独占しているので、このグラフからは除かれています)

f:id:moru-zou:20180916124445j:plain

ロシア、米国、日本といったメイン市場で、市場が縮小しているのが分かります。

このように、主に先進国では健康に配慮し、たばこ市場は今後も縮小が続くと推定されています。

代わって新興国の需要は期待できますが、これも各国の規制などによってその動向は左右されるため予断を許しません。

 

数量ではなく、単価値上げが奏功

このような状況の中、世界のタバコ各社は売上を維持もしくは向上させてきています。それは数量の増加ではなく、単価アップによってもたらされているからです。

僕が学生時代、たばこはたしかまだ200円代だったと記憶しています。

僕が愛用していたマルボロ・メンソール・ライト(マルメンライト)は、いまや470円です。

実に2倍以上の価格になっています。

 

日本ではタバコにかかる税金も非常に高く60%超が税金となっています。

タバコ会社の収益は販売価格に比較するとだいぶ小さなものとなりますが、この値上げによって販売数量の減少を補っているのです。

僕が吸わなくなった分を、誰かが高く買ってくれていることによって、タバコ会社の収益が支えられているのです。

 

【PM】フィリップ・モリスの概要

世界最大のタバコ会社

米国以外の180地域以上でビジネスを展開しています。

米国は【MO】アルトリアによって事業展開されており、訴訟リスクの分離などを目的として2008年に分離しています。

 

2017年の世界シェアは28%(米国・中国を除く)です。

「マルボーロ」が旗艦ブランドで、フィリップ・モリス製品のうち35%を占めています。

「マルボーロ」のほか、「ラーク」「バージニア・エス」「パーラメント」などのブランドをラインナップしています。

f:id:moru-zou:20180916120949j:plain

 

リスク低減商品(加熱式たばこ)で成長を目指す?

日本で2年前に一世を風靡した「IQOS」はフィリップ・モリスの戦略商品です。

「アイコス」は加熱式たばこの商品で、最近居酒屋などで見かけることも多くなりましたよね。

紙巻たばこに比較すると明らかに匂いなどが減少していて、吸う人だけではなく周囲の人にとってもうれしい商品です。

「アイコス」を目の前で吸われても、紙巻たばこほどの嫌な気持ちはしなくなりました。

f:id:moru-zou:20180916132453j:plain
この「アイコス」日本発売当時は爆発的に売れました。

これまでタバコ会社は、数量の減少を単価アップでなんとか補う産業と思われていたのですが、この「アイコス」登場により投資家や市場の見方が変わりました。

タバコ会社株が、安定銘柄から成長銘柄へと一時変貌したのです。

 

ところがその後、日本市場における「アイコス」販売は当時の勢いを失い失速しています。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」、JTの「ブルームテック」といった競合製品が後追いながら巻き返しを図っているからです。

 

We’re dedicated to doing something very dramatic – replacing cigarettes with the smoke-free products that we’re developing and selling.

That’s why we have a total of over 400 dedicated scientists, engineers, and technicians developing less harmful alternatives to cigarettes at our two Research & Development sites in Switzerland and Singapore.

 

フィリップ・モリスのIRページにはこのような記述があります。

リスク低減製品のR&Dに力を入れており、最終的には紙巻タバコから撤退したいとまで考えているようです。

ちなみに400名のR&D要員の数をあちこちで自慢しているのですが、これが世界的メーカーとして誇れる数なのでしょう。

タバコ会社は基本的に研究開発があまり必要ない領域でしたが、今後リスク低減商品開発に向けてR&Dが重要になってくることを示唆しています。

そういった意味でも規模の経済が働く世界的タバコメーカーに有利な展開が見て取れます。

 

【PM】フィリップ・モリスは優良配当株かどうかをチェック

フィリップ・モリスが今後も永続的に配当を出し続けることができるかどうか。

優良配当株を見分ける条件を当てはめてチェックします。

  • 営業キャッシュフローは、毎年着実に増えていることが望ましい
  • 営業キャッシュフローは、その年の純利益の数字より必ず大きくなければならない。もしそうでない場合は、粉飾リスクあり

f:id:moru-zou:20180916124504j:plain

f:id:moru-zou:20180916124509j:plain

営業キャッシュフローはここ3年間は増加傾向です。

ただし一貫して増加しているわけではありません。数量の減少を単価アップで補えないと売上は減少してしまいます。

営業キャッシュフローの大きさに比較して投資キャッシュフローは小さいですね。

紙巻タバコがいかに儲かる商品なのかを物語っています。

今後、リスク低減製品の開発コストとしてどこまでかかってくるのかは見極める必要がありそうです。

 

尚、純利益より営業キャッシュフローが大きいので、こちらの観点は大丈夫。

 

  • 営業キャッシュフロー・マージンが15~35%ある会社を狙え

f:id:moru-zou:20180916132548j:plain

営業キャッシュフローマージンは安定して30%前後を推移。

タバコ会社は本当に儲かりますね!!

 

  • 1株あたり配当額は毎年毎年増加しているか
  • 配当性向は高すぎないか

f:id:moru-zou:20180916124529j:plain

配当は増配を続けています。

ただし配当性向はかなり高い状況になっており、今後の利益成長がないと増配ももしかすると危ないかもしれません。

各国における紙巻タバコの単価アップと、「アイコス」をはじめとしたリスク低減製品の開発と浸透がカギを握っています。

 

【PM】フィリップ・モリスの基本データ

ティッカー:PM

本社:ニューヨーク(統括本部はスイスのローザンヌ)

Beta:0.60

趣味嗜好品であるため、株価は世界経済とあまり連動しません。世界経済の動きよりも各国規制などによって価格が上下します。

EPS:4.12

配当:3月、6月、9月、12月の年4回

配当利回り:5.8%

「アイコス」の日本不振を受けて株価は急落しています。

結果として株価は低迷。配当利回りは5.8%に達しています。割安ですね。

 

タバコ産業は各国規制の影響を受けるなど予断を許さない状況ですが、独占的であり景気に左右されにくい商売を行っていることには代わりません。

配当銘柄として現在とても割安であり、投資妙味がある状況が続いています。